ニキビ跡

さまざまな肌悩みに効果を発揮するダーマペンは、ニキビ跡の改善にも有効です。ここでは、ダーマペンでニキビ跡を改善するメカニズムについて解説しています。

もくじ

そもそもダーマペンとは?

ダーマペンとは、髪の毛より細い針を使って、目には見えないほどの小さな穴を皮膚に開ける美容施術のことです。針で皮膚に穴を開けることで小さな傷ができますが、その傷を補修しようする治癒能力を利用して肌の凹凸をなくし、なめらかにしていきます。

従来の機器よりも針数が多い「ダーマペン4」では、16本の極細針1秒あたり1920個のごく小さな穴を開けることが可能。針の長さを0.1mm単位で調整できるので、ニキビ跡やクレーターなど肌の状態に合わせて針の届く深さを変えることも可能です。

ダーマペンでニキビ跡を治療する
メリットとは?

状態によって針の長さを調整できる

ダーマペンは、症状によって針の長さを自在に変えることができます。軽度のニキビ跡には浅めに、クレーターや重度のニキビ跡には深めに針を刺すなど、針の深さを変えることで症状にあったアプローチができるというメリットがあります。

また、部位によって針の深さを変えることで、肌への負担を抑えることができます。

美容成分を追加できる

また、ダーマペンでは、美容成分をオプションで追加することも可能です。開けた穴に美容成分を浸透させることで施術の効果を高めることができます。薬剤にはニキビ跡や毛穴の改善に効果的なものや、ハリツヤを向上するもの、肌のトーンアップが期待できるものもなどさまざまなものがあります。

他の施術と組み合わせることも

ダーマペンは、他の施術と組み合わせることで治療の幅を広げることができるのも大きな特徴です。マッサージピールと組み合わせた「ヴェルヴェットスキン」と呼ばれる治療メニューや、水流を利用して毛穴をきれいにするハイドラフェイシャルと組み合わせることで、なめらかな肌を追求することができます。

ダーマペンでニキビ跡を治療する
際のデメリットや
リスクとは?

施術中に痛みを感じることがある

ダーマペンは細い針で肌に小さな穴を開けていく美容施術です。そのため、施術中にチクチクとした痛みを感じることがあります。とくに、重度のニキビ跡を治療する場合は長めの針を刺していくため痛みを感じやすいというデメリットがあります。また、フェイスラインやおでこなど、神経や骨に近い部位は痛みを感じやすくなります。

痛みがあるというと怖いですが、施術の前に麻酔クリームを使用したり、冷却することで痛みを軽減することができます。痛みに苦手な方も痛みを抑えて施術を受けることができます。

内出血が起こることも

デリケートな肌に針を刺すことから、施術直後に内出血がみられるケースもあります。針が深い場合はより一層その傾向が強くなるため、内出血が起こりやすくなります。

ただし、内出血は一時的なものであり、しばらくすると自然に改善していきます。最初はびっくりするかもしれませんが、触ったりせずに、落ち着くまで様子をみましょう

ダウンタイムがある

上記で説明した内出血のほか、赤みやかゆみといった症状が、数日〜1週間程度続く場合もあります。施術当日はメイクができないので、施術後はなるべく予定を詰めず、ゆっくりと過ごす時間を確保しておいてください。

効果が出るまで時間がかかる

ダーマペンは、基本的に継続することで効果を実感する美容施術です。そのため、効果を実感するまでに3〜5回ほどの施術を受けることをおすすめしています。

1回で治療の効果が出ないと、残念に感じるかもしれませんが、ニキビ跡の治療は根気のいる治療のため、長期スパンでゆっくり治療をするというイメージを持つようにしましょう。

ダーマペンのニキビ跡の治療の
流れ

ダーマペンの施術の流れは以下のとおりです。

  1. 予約・問診
  2. カウンセリング
  3. ダーマペン施術
  4. 施術後のアフターケア

カウンセリング時に気になることは相談・確認しておきましょう。例えば、痛みが苦手な方などは事前にスタッフへ伝えておくとスムーズです。

また、施術後数時間〜数日は赤みが出ることがあります。赤みは徐々に引いてくるので、あまり心配はいりません。ただし、1週間以上経っても赤みがひかなかったり、腫れや痛みが治らない場合は速やかにクリニックへ相談しましょう。

赤みが引いてきたあたりから肌にツヤやハリが出てきて、少しずつ施術後の効果を感じることができます。

ダーマペンでニキビ跡を治療する
際の注意点

ダーマペン施術にはいくつかの注意点があります。例えば、以下に当てはまる方は施術が出来ない場合があります。

  • 金属アレルギーの方
  • 妊娠中の方
  • 過度な日焼けをした方
  • ケロイドや皮膚炎をお持ちの方
  • 糖尿病や膠原病を患っている方

ほかにも細かい注意点があるため、詳しくはクリニックへ確認してください。思い当たる点があったり、施術に対して不安がある方はカウンセリング時にスタッフへ伝えるようにしましょう。場合によってはダーマペン以外の施術を案内してくれます。

まとめ・ニキビ跡はダーマペンで
治療しよう

ニキビ跡をはじめ、さまざまな肌悩みに効果を発揮するダーマペン施術。いままで悩んでいたニキビ跡も、ダーマペンで解決できるかもしれませんので、興味のある方はぜひクリニックへ相談してみてください。ニキビ跡の治療は根気よくじっくりと取り組むつもりで臨むことを心がけましょう。

監修医師:吉岡容子先生
吉岡先生

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、「明治通りクリニック」皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より「医療法人容紘会高梨医院」皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として現在も勤務する傍ら、皮膚科・美容皮膚科関連記事やWebメディアなどの監修を行う。


クリニック公式サイト:https://www.takanashi-hp.com/hifuka/

ブログ:https://ameblo.jp/takanashiiin/