そもそも「ダーマペン」ってなに?
ダーマペンとは、極細針で皮膚に目に見えないほど小さい穴を開けていく治療法です。穴を開けた時にできる傷を修復しようとする皮膚の自然治癒力を利用して肌を整えていきます。修復する際、「コラーゲン」「エラスチン」のもととなる「線維芽細胞」が活性化され、肌のハリや弾力が高まる効果が期待できます。
また、ターンオーバーを整える働きもあるため、ニキビ・ニキビ跡・毛穴の開きなどさまざまな肌悩みが目立たなくなります。現在は、「ダーマペン4」という機器が登場しており、従来より針数が多く16本の針が1秒あたり最大1920個の穴を開けることができます。
ダーマペンはこんな人におすすめ!
ダーマペンによって、ターンオーバーが整い肌の新陳代謝が活性化されます。古い角質が溜まることでできるニキビを防ぐ効果が期待できます。目に見える効果が実感できるまでは5~10回程度の施術が必要です。
ターンオーバーが正常に働き肌の状態が整うことで、ニキビ跡の治りも早くなる効果が期待できます。ニキビ同様およそ5~10回の継続治療は必要ですが、化粧品では難しかったニキビ跡治療をダーマペンでおこなうことが可能に。
ニキビ跡と同様に、ターンオーバーの正常化を促すことで肌の状態を整えクレーターの凸凹感が気にならなくなる可能性があります。ただし、ニキビやニキビ跡より凹凸が目立つクレーターは、根気強い継続治療が欠かせません。
ダーマペンでもととなる「線維芽細胞」が活性化を促されることにより生成が期待できるコラーゲンやエラスチンは、たるみケアにも優れた成分といわれています。そのため、まだ深いほうれい線ができていない程度のたるみなら食い止められる可能性があります。表情筋が変わるほどたるみが出ている場合は他の治療法をおすすめします。
目立ちにくくしたい人
目の下のシワといった皮膚の表面に出てくる細かいシワへの効果が期待できます。ちなみに、シワの深さによって針の長さを変えられますが、最初は0.5mmからスタートするクリニックがほとんど。
深いシワだと針を長くするか、他の治療法と併用がおすすめです。
気になる人
皮膚の修復力を活かしたダーマペンは、くすみや色素沈着といった肌の色ムラが気になる人にもおすすめです。肌のターンオーバーが正常に促され、古い角質が剥がれ落ちるスピードが上がれば、肌全体がトーンアップします。くすみは1~5回の治療で効果が実感しやすいでしょう。
できはじめた人
ダーマペン治療によって、肌のターンオーバーを促し「シミ」「そばかす」「肝斑」の原因となるメラニン色素を浮かび上がらせることができます。また、ダーマペンを継続することで、浮かび上がったメラニン色素が剥がれ落ち、次にシミができにくくなる効果が期待できるでしょう。
目立たなくしたい人
ダーマペンは、毛穴の開きを目立たなくしたい人にもおすすめです。コラーゲンやエラスチンの生成を促し肌のハリや弾力がよくなるので、肌がふっくらしてたるみ毛穴にアプローチできます。また、肌の状態が整うことで水分と皮脂のバランスもよくなり、過剰な皮脂分泌による毛穴の開きにも効果が期待できます。
どうにかしたい人
毛穴の黒ずみは、ダーマペンで根気強く治療すると徐々に目立たなくなります。皮脂の過剰分泌を防げれば毛穴に詰まった皮脂を排出できます。毛穴の黒ずみのもとになる角栓ができにくくなり、黒ずみ改善へ大きく前進できるのです。また、肌の引き締め効果も期待できるので、自然と黒ずみもできにくくなります。
ダーマペンが受けられる
クリニックの選び方
ダーマペンでより効果を実感するためには、クリニック選びが大切です。最初に、クリニック選びのポイントを2つにまとめてみました。ダーマペンを受ける上でどちらも欠かせない重要ポイントです。ぜひクリニック選びの参考にしてみてくださいね。
どこのクリニックでも必ずカウンセリングはおこないますが、説明の仕方や時間などクリニックによってバラバラ。ずっとカルテを見ているだけの雑なカウンセリングをする先生に施術してほしいとは思わないですよね。
治療実績が高いクリニックは、カウンセリングを重要視して肌質や要望を丁寧に聞いてくれます。
お互いが納得した形で治療ができれば、ダーマペン治療が受けやすくなるでしょう。
ダーマペンは、1回で実感できる効果は限られているため、複数回の継続治療を推奨しています。そのため、通いやすいクリニックを選ぶのがポイントです。
中には、夜遅い時間まで営業しているクリニックもあり、休日前の仕事終わりに駆け込みで治療を受けることもできます。家からなるべく近いクリニックが理想ですが、難しい場合は勤務先やよく行く施設から近い場所を選ぶといいでしょう。
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ダーマペンを受けたいとお考えの方に向けて、ダーマペンの基礎知識を徹底解説!ダーマペンのメリットデメリットクリニックの選び方など、知っておきたいダーマペンの知識を集めてみました。 気になるところからクリックしてみてくださいね。
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、「明治通りクリニック」皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より「医療法人容紘会高梨医院」皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として現在も勤務する傍ら、皮膚科・美容皮膚科関連記事やWebメディアなどの監修を行う。
クリニック公式サイト:
https://www.takanashi-hp.com/hifuka/
ダーマペンのメリットは、幅広い肌悩みにアプローチできることです。ニキビやニキビ跡などの炎症系からシミやくすみなどの美白系までさまざま。デメリットは、ダウンタイムがあることと継続治療が必要なこと。皮膚に穴を開ける治療法なので、施術後は強い赤みが出ます。治療は数回継続するため、即効性もあまり期待できません。
クリニックの選び方は、ずばり「優れたカウンセリング力」と「通いやすさ」です。ダーマペンに限らず、美容医療は事前のカウンセリングが充実しているかどうかで結果が左右されると言ってもいいくらい重要。
患者の肌質や希望を組みとってダーマペンでどんな風にアプローチいくか考えてくれるクリニックを選びましょう。
施術の回数は、症状によって異なります。肌のハリ・キメにアプローチしたいなら、1回の施術で効果が実感しやすいです。ニキビやニキビ跡、小じわやシワは5~10回の治療が目安でしょう。
凹凸があるクレーターや妊娠線といった傷跡の治療になると、10回以上は必要です。期間は、2~3週間に1回を目安に治療していきます。
ダウンタイムは個人差もありますが、症状が治まるまで約1週間といわれています。施術後に出る強い赤みは2~3日程度で治まりますが、その後ごわつきや皮むけの症状が出てくるので1週間は様子を見ましょう。メイクやスキンケアは翌日から可能です。メイクのりは良くないですが、日常生活は送れるでしょう。
ダーマペンの副作用は、術後の強い赤みとヒリヒリ感、ダウンタイム中のごわつきや皮むけがある場合があります。これらはすべて時間が経てば収まる症状です。日常生活に支障が出るレベルではありませんが、症状が治まるまで保湿重視のスキンケアを徹底したり日焼け止めをこまめに塗り直したりして肌を労わりましょう。
ダーマペンを受ける時間は、施術時間で15~20分程度、カウンセリングを含めても30分程度です。施術後に美容液やパックを使う場合はもう少しかかるかもしれませんが、1時間以上かかることはほとんどないでしょう。
一般的にダーマペンは顔に施術することがほとんどです。首はシワ、二の腕はざらつきや「毛孔性角化症」の改善、お腹は妊娠線へのアプローチに期待できます。背中は、ニキビやニキビ跡が気になる時に取り入れている印象です。
ダーマペンは、ニキビ跡やクレーター、毛穴の開きやたるみ、くすみなどの肌悩みに向いています。他にもまだまだありますが、継続治療で高い効果が期待できるのはこの3種類でしょう。
具体的な理由について説明してきます。
ダーマペンは、皮膚の自然治癒力をサポートしながら肌質改善を促す治療法なので、ニキビ跡やクレーターなどにおすすめです。肌のターンオーバーがよくなれば、古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞や組織が出てきてなめらか肌へ導きます。
ダーマペンによって、もととなる線維芽細胞が活性化を促されることによりコラーゲンやエラスチン生成が期待でき、肌にハリや弾力が加わります。肌がふっくらすることで、毛穴の開きやたるみが目立たなくなります。皮脂による毛穴の開きやたるみ毛穴など、幅広い毛穴悩みにアプローチするため、肌を引き締めてキメが整った肌を目指したい人におすすめです。
ダーマペンは、ターンオーバーを整えて新陳代謝が活発になれば、古い角質はどんどん剥がれ落ちていきます。
そのため、溜まった古い角質がもとでできるくすみへの効果も期待できます。
どんよりした印象を払拭して透明感のある肌になりたい人はぜひチェックしてみてください。
セルフダーマペンとは、道具を一式そろえて自分で肌に針を刺すことです。
医療用のダーマペンと比べて、いちいちクリニックの予約を取らなくても好きなタイミングでできるのが魅力。ただし、素人による自己判断のケアはデメリットの方が大きいです。
まず一式揃えるのにお金がかかりますし、衛生環境が保てるかどうか疑問が残ります。
ダーマペンは、肌トラブルによって針の深さを変えられます。「深い針のほうが効果が高い」というより、「肌の状態や部位によってダウンタイムを最短に抑えられる」という考え方です。深く針を刺したところでダウンタイムが長引いてしまったら元も子もありませんよね。症状別で推奨される針の深さの目安は、ニキビ跡:2.0mm、ニキビ:0.25mmです。
ダーマペンとダーマローラーは、主に針の刺し方が違います。ペン状の機器から肌へ垂直に針を刺しているダーマペンに対し、ダーマローラーは針が付いたローラーを転がしながら穴を開けていきます。そのため、ダーマローラーのほうが一定の深さで傷を作るのが難しいです。また、費用もダーマローラーよりダーマペンのほうがリーズナブルとなっています。
ダーマペンが合わない方もいます。定期的にクリニックに通えない方や、すでにセルフダーマペンをやっている方などは検討した方が良さそうです。ダーマペンに即効性を求めている方もおすすめできません。
定期的に治療していくことで、肌質改善を促しさまざまな肌トラブルにアプローチできるためです。
ダーマペンは、男性でも問題なく受けられます。
男性の肌質に合わせて針の深さを変えられますし、術後のケアをしっかりおこなえば肌悩み解消への大きな一歩につながります。男性専門美容クリニックではダーマペンの取扱いが多く、無料カウンセリングOKのところもあるので、肌悩みを抱える男性の方もぜひチェックしてほしいです。
ダーマペンの基本情報をご紹介したところで、実際にやった人の感想を聞いてみないことにはいろいろな不安がぬぐえないですよね。ここでは、ダーマペン1日目と2日目の経過レポを5つずつご紹介しています。術後の日にちごとで気を付けるべき点や副作用についてもまとめているので、ぜひご覧ください。
ダーマペンとの組み合わせ治療でおすすめの6つの治療法を紹介します。それぞれ期待できる効果が違うので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(コラーゲンピール)
- ヴェルベットスキンとは、ダーマペンとコラーゲンピール(マッサージピール)を併用しながら治療する方法のことです。ダーマペンで開けた穴にコラーゲンピールを浸透させることで、コラーゲンの生成を促します。「ニキビ跡」「肌のハリ弾力」「毛穴の開き」「たるみやシワ」など幅広い肌悩みにアプローチできるのが魅力。
ヴァンパイアフェイシャル
- ヴァンパイアフェイシャルとは、患者の血液を採取して血小板を患部に浸透させる治療法です。血小板に含まれる成分には、皮膚内部の組織の修復力を高める効果が期待できるため、濃いニキビ跡やクレーターなど傷跡の治療に適しています。「肌のキメを整えたい」「ツルスベ肌になりたい」という人におすすめです。
サーモン注射
- サーモン注射とは、サーモンのDNAから抽出した成分を患部に注入していく治療法です。サーモン注射の主成分である「ポリヌクレオチド」には、細胞を活性化させて皮膚の治癒力を高める効果が期待できます。また、コラーゲンの生成を促す働きもあるため、肌のハリや小じわが気になる人にもおすすめです。
ボトックス
- 筋肉を緩める作用があるボトックスは、エラやおでこなど輪郭を整えたい時に使用される場合が多いです。ダーマペンとのコンビネーション治療をおこなうことで、皮膚の表皮や真皮のみに浸透して自然な引き締めが期待できるので、ハリを与えたい人や小じわが気になる人におすすめ。また、皮脂腺の活性化をブロックする役割もあり、皮脂テカリを抑えたい人にも適しています。
トラネキサム酸
- トラネキサム酸とは、シミやそばかす・肝斑の原因であるメラニンの生成を抑える効果が期待できる薬剤です。ダーマペンと併用することで、より肌への浸透力が上がりくすみや色素沈着の予防にもつながります。また、炎症を抑える働きもあるトラネキサム酸は、ニキビが気になる人にもおすすめです。
エクソソーム
- エクソソームは、細胞間を行き来しながらそれぞれの細胞を活性化させる役割がある物質です。「肌の修復力をより高めたい」という人は、エクソソームを併用すれば肌のバリア機能へのアプローチが期待でき、肌トラブル解消の近道になります。特定の症状というより、肌質そのものをなんとかしたい人向けの治療法でしょう。
ダーマペンとの組み合わせ治療でおすすめの3つの治療法を紹介します。それぞれ期待できる効果が違うので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルとは、IPLと呼ばれる光を肌全体に照射して真皮を活性化させる治療法です。ターンオーバーを整えて新陳代謝がよくなるため、ニキビやニキビ跡をはじめさまざまな肌トラブルにアプローチしてくれます。通常のレーザーより低出力の光で照射していくので、ダウンタイムがほとんどなく当日からメイクができるのも特徴です。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーとは、マイクロ状の細いレーザーを照射して肌の活性化を促す治療法です。光でアプローチするフラクショナルレーザーとは異なり、レーザーで治療するのでよりピンポイントにアプローチができます。目に見えるか見えないかの細いレーザーを照射するので、そこまで大きな痛みを感じにくいのが特徴です。
ピーリング
ピーリングは、古い角質を取り除き新陳代謝を高める効果が期待できる薬剤です。
市販の洗顔料でもよく聞くワードですが、ダーマペン専用のピーリングを使用するので、肌への浸透率が高いのが魅力。
ニキビやニキビ跡予防にはもちろん、毛穴の黒ずみにも効果が期待できます。